雨宮敬子について
雨宮敬子(あめのみや けいこ)は、1980年代を代表する日本の彫刻家の一人です。昭和から平成にかけて活躍した陶芸家であり、女性や少女の裸婦像を中心とし、外見だけではなく内面的な美しさを表現する作家としても知られています。
彫刻家である雨宮治郎の娘として1931年に東京で生まれます。弟の雨宮淳も同じ彫刻家であり、父の雨宮次郎に師事し北村西望らとともに芸術を学びます。
日本大学芸術学部を卒業した後に、1956年に初めて第十二回日展で初入選を果たします。その後1980年代に入ると、1982年には第十回長野市野外彫刻賞、83年には第十四回中原悌二郎賞優秀賞、その他にも1985年に第十七回日展に出品した「道」が内閣総理大臣賞受賞を受賞するなど、輝かしい成績を多数収めます。1994年には日本芸術院会員となり、日展の顧問や日本彫刻会常務理事などを務め上げました。
2017年になると旭日中綬章を受章し、2017年11月には文化功労者にも選ばれました。
雨宮敬子の作品の特徴は、女性のヌード座像を制作している点です。女性ならではの女性美を表現した数多くのブロンズ像を世に生み出しています。
2019年7月に88歳で亡くなりましたが、雨宮敬子さんの作品は、秋田県立近代美術館や神奈川県立近代美術館、サトエ記念21世紀美術館などに所蔵されています。現在でも数多くの作品が残されており多くのファンを魅了しています。
略歴
| 1931年 | 彫刻家・雨宮治郎の娘として東京に生まれる |
| 1956年 | 日本大学芸術学部美術学科彫刻科を卒業 |
| 1956年 | 第十二回日展で初入選 |
| 1958年 | 第一回新日展に出品した「薫風に望む」が特選を受賞 |
| 1963年 | 第六回日展に出品した「新世代」が特選を受賞 |
| 1966年 | 日展会員となる |
| 1982年 | 第十回長野市野外彫刻賞を受賞 |
| 1983年 | 第十四回中原悌二郎賞優秀賞を受賞 |
| 1985年 | 第十七回日展に出品した「道」が内閣総理大臣賞を受賞 |
| 1987年 | 第二十一回現代美術選抜展に「惜春「十六歳」」を出品し文化庁買上げとなる |
| 1990年 | 第二十一回日展に出品した「想秋」が日本芸術院賞を受賞 |
| 1994年 | 日本芸術院会員となる |
| 2017年 | 旭日中綬章を受章 |
| 2017年 | 文化功労者となる |
| 2019年 | 心不全のため死去。享年88歳 |



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