西村道爺について
西村道爺は、京都・三条釜座に住して活躍した江戸時代中期の釜師です。西村家は、道弥・道也・道爺らを輩出した京釜の名門として知られ、千家出入の釜師として茶の湯文化を支えてきました。とくに道爺は四代目にあたり、表千家七代・如心斎宗左の時代に活躍した代表的な釜師です。
作品は、落ち着いた荒肌の地肌や端正な形作りを特徴とし、百佗釜・達磨釜・富士釜・累座釜などの「好み物(茶人の注文品)」を多く手がけました。その作行は、現在でも茶道具商やコレクターの間で高く評価され、表千家や大西家の極め箱を伴う作例も多く見られます。
道爺の茶釜は、静謐で品格のある造形に加え、京釜師らしい洗練された鋳造技術が魅力で、江戸中期における京釜の優品として位置づけられています。
代表作品
- 『雲龍釜』力強い意匠で人気の高い形式。道爺作として市場で確認される。
- 『尻張釜』丸みのあるふくよかな形が特徴で、茶会記・古文献にも道爺作の存在が確認される。
- 『荒肌の京釜(百佗釜・達磨釜など)』千家ゆかりの「好み物」として広く知られる代表的作品。
略歴
| 江戸時代中頃 | 京都・三条釜座の西村家に生まれる(四代目とされる) |
| 表千家七代・如心斎宗左の時代に活躍 | |
| 百佗釜・達磨釜などの「好み物」を制作、京釜師としての評価を確立 | |
| 江戸中期の京釜を代表する名工として、現在も多くの作品が茶道具市場に残る |



樂吉左衛門
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