KAWSの買取価格は高額です

KAWSについて

KAWSとは、アメリカ・ニュージャージー州出身のマルチアーティスト「ブライアン・ドネリー」が自ら考案した活動名。現代ではグローバルなブランド名として、世界中にたくさんのファンを抱えます。2000年代のビジュアルカルチャーシーンにおけるKAWSの影響力は絶大で、各活動の前には多くのマスメディアが挙って公表を取り上げるほどの注目度。そんなKAWSですが、実はウィキペディアの日本語版が作成されていないこともあり、日本で彼の生い立ちを知る人は少なくありません。

1974年にジャージーシティで生まれたブライアン・ドネリーは、高校時代を隣接するニューヨークですごします。在学当時、教室から見たニューヨークの街並みに、実際にビル群まで向かい「KAWS」を刻んだのが、活動名の始まりとされています。高校卒業後は同市の美術学校で、イラストレーションの美術学士号を取得。また美術学校時代には、のちのKAWSの代名詞となる、独自のキャラクターの目などに「×」を施した初期作品を確立させています。これがKAWSのトレードマークであり、原点ともいえる立体作品「コンパニオン（companion）」です。1999年には日本のファッションブランド「バウンティー・ハンター」がコンパニオンの玩具性に着目。同社とのコラボでトイ作品「コンパニオン（companion toys）」を発売し、一躍人気を博しました。ちなみにこの時のキャラクターは、ミッキーマウスをモチーフにしたとされています。

美術学校卒業後は一時期、アニメーション企業「ジャングル・ピクチャーズ」に採用され、フリーランスのアニメーターとして「101匹のワンちゃん」をはじめとするディズニー作品に携わっていたKAWS。コンパニオンに見られるオリジナル性と立体作品にとどまらず、人気キャラクターを題材とした平面作品の分野でも頭角を現していきます。シンプソンズやミッキーマウス、スヌーピーといったキャラクターの一部に、KAWSのトレードマークである「×」を入れることで独創性をアピールしていきました。

2000年代以降のKAWSは、現在の基盤となるコラボ作品の展開に力を入れていきます。分野も立体および平面作品にこだわることなく、彫刻・フィギュア・音楽といったマルチな活動を繰り広げていくことに。自身のサイトで発信した壁紙（wallpaper）が人気を博し、現代でもiPhoneケースのプリントとしてその勢いは健在です。2017年には、ナイキ・エアジョーダン・フォーとの初コラボでも耳目を集めました。その後もJORDANとのコラボは続いており、限定販売化になるなど根強い人気を誇ります。日本では2016年に初コラボを実現させたユニクロとの話題が記憶に新しいところ。コンパニオンのTシャツもJORDAN同様、シリーズを展開させる度に注目度を高めています。2019年には、全長40mのコンパニオンを富士山麓に披露した「KAWS:HOLIDAY JAPAN」が開催され、再び日本にKAWSの存在感を見せつけました。