三輪休雪(みわ きゅうせつ)とは、山口県萩市の萩焼窯元・三輪窯の当主が代々襲名している名跡です。三輪窯は、江戸時代寛文年間に起こったと言われ、代々坂高麗左衛門の坂窯と共に萩藩の御用窯を務めていた由緒ある窯元です。
10代、11代の三輪休雪は、重要無形文化財「萩焼」の保持者です。
当代である12代 三輪休雪(みわ きゅうせつ)は、11代 三輪壽雪(じゅせつ)の長男として生まれました。本名は龍作。号は休雪といいます。
「萩焼」の人間国宝となった伯父の休和(10代休雪)と父の作陶姿を小さい頃から見て萩焼固有の技法に親しんでいました。
1967年、東京藝術大学大学院修了展に処女作であるオブジェ陶のハイヒールを「花子の優雅な生活」と題して発表しました。
1974年、山口県萩市椿東上野に築窯しました。
1980年茶陶制作を開始し、1992年に黒陶に色彩を加えた技法「黒陶彩」を発表。
2003年に12代三輪休雪を襲名します。
休雪は、萩焼の伝統的要素を取り入れつつ、自己の感覚を交え制作活動を繰り広げました。
休雪の歴代
1630年~1705年 | 初代 舜陶軒休雪 |
生年不詳~1728年 | 二代目 弥兵衛利成 |
生年不詳~1729年 | 三代目 忠兵衛利以 |
生年不詳~1764年 | 四代目 休雪利之 |
生年不詳~1803年 | 五代目 勘七利近 |
生年不詳~1845年 | 六代目 両蔵利武 |
生年不詳~1865年 | 七代目 源太左衛門利興 |
1840年~1921年 | 八代目 雪山泥介 |
生年不詳~1953年 | 九代目 三輪雪堂 |
1895年~1981年 | 十代目 三輪休雪(休和) |
1910年~2012年 | 十一代目 三輪休雪(壽雪) |
1940年~ | 十二代目 三輪休雪(龍作) |