15代目の作家略歴
1949年 | 山口県長門市に14代坂倉新兵衛の長男として生まれる。 |
1974年 | 東京藝術大学美術学部の大学院陶芸専攻修了。 |
1978年 | 15代坂倉新兵衛を襲名。 |
1984年 | 日本工芸会の正会員となる。 |
2004年 | 山口県選奨(芸術文化功労)を受賞。 |
坂倉家は、萩焼の宗家として初代が慶長9年(1604年)に開窯して以来、350年の歴史を育んできた伝統ある萩焼窯元です。
坂倉家はもともと、深川御用窯(深川萩)の名門でしたが、6代 藤左衛門の時に「坂倉」姓に改姓しました。
当代である15代坂倉新兵衛(さかくら しんべい)は、1949年に14代坂倉新兵衛の長男として山口県長門市に生まれました。本名を正治といいます。
1974年の時、東京藝術大学美術学部の大学院陶芸専攻修了した後に父が体調を崩し、58歳の若さで亡くなったことから1978年、26歳という若さで15代坂倉新兵衛を襲名しています。
1984年の時、日本工芸会の正会員になり、日本伝統工芸展を中心に出品を続け、多くの受賞を果たしています。
15代は、萩の土味を活かした素朴な作品を作ることを目標にし、土に別の土を練り込んで絵付けする「象嵌」と呼ばれる加飾技法を採り入れるなど、伝統的な技術を基にし近代の新しい分野も積極的に取り入れています。
坂倉新兵衛の歴代
1604年~ | 初代 李勺光 |
生年不詳~1658年 | 二代目 山村新兵衛光政 |
生年不詳~1709年 | 三代目 山村平四郎光俊 |
生年不詳~1724年 | 四代目 山村弥兵衛光信 |
生年不詳~1760年 | 五代目 山村源次郎光長 |
生年不詳~1770年 | 六代目 坂倉藤左衛門 |
生年不詳~1792年 | 七代目 坂倉五郎左衛門 |
生年不詳~1822年 | 八代目 坂倉半平 |
生年不詳~1850年 | 九代目 坂倉平助 |
生年不詳~1857年 | 十代目 坂倉九郎衛門 |
生年不詳~1897年 | 十一代目 坂倉新兵衛 |
1881年~1960年 | 十二代目 坂倉新兵衛(本名:平吉) |
生年不詳~1945年 | 十三代目 坂倉新兵衛(本名:光太郎) |
1917年~1975年 | 十四代目 坂倉新兵衛(本名:治平) |
1949年生~ | 十五代目 坂倉新兵衛(本名:正治) |