沖縄県那覇市と絵画の歴史
那覇市は、沖縄県の沖縄本島南部に位置する沖縄県の県庁所在地です。沖縄県の政治・経済・文化の中心地です。中心部は平地ですが、その周囲は丘陵地帯が広がっています。那覇の地名は、漁場を表す「魚場(なは)」からきているといわれます。沖縄学の父ともされる伊波普猷(いはふゆう)が唱えました。
かつては国場川と安里川の河口に島が点在していましたが、琉球王国の王が15世紀に中国明からの使節を迎えるために港や道路を整備したことをきっかけに、那覇の発展が始まりました。その後、那覇は琉球王国の首都である首里の貿易港として、東アジアや東南アジアとの中継貿易の拠点として大いに繁栄しました。明治時代になって沖縄県が置かれると、那覇に県庁が設置されます。1921年(大正10年)に那覇市が誕生します。太平洋戦争で那覇は空襲や地上戦で街が壊滅し、アメリカ軍の支配下に置かれました。一時期は那覇への立ち入りが禁止されましたが、「奇跡の1マイル」とも呼ばれる国際通り周辺から賑わいを取り戻していきました。1972年(昭和47年)に沖縄が日本に返還されたあとは、多くの人々の努力によって現在の那覇市へとつながっていきます。2000年(平成12年)には首里城跡などが世界文化遺産に登録されました。2003年(平成15年)には、沖縄都市モノレール(ゆいレール)が開業し、ゆいレールが通る那覇新都心地区などで開発が進められています。
アメリカ軍が占領している中、首里地区では「ニシムイ美術村」という生活共同体が形成されました。アメリカ軍の注文に応じて絵画やクリスマスカードを制作する芸術家の集団がいましたが、注文がなくなってから、ニシムイ美術村を活動拠点に複数のアトリエが開かれるようになりました。ニシムイ美術村に関係する作家として「安谷屋正義(あだにやまさよし)」、「金城安太郎(きんじょうやすたろう)」などがあげられます。
安谷屋正義は、昭和時代に活躍した洋画家です。東京美術学校在学中に出征しますが、終戦とともに沖縄に戻ります。琉球大学の教授などを務め後進の指導にあたりました。また、沖縄の画壇の復活にも尽力しました。金城安太郎は、昭和から平成時代にかけて活躍した日本画家です。那覇で生まれ、沖縄戦では防衛隊として徴兵されアメリカ軍の捕虜になりますが、画家としての力をかわれアメリカ軍の依頼で様々な絵画作品を制作しました。その後、琉球新報や沖縄タイムスの新聞連載小説の挿絵を担当しました。日本画や挿絵のほか、版画や舞台芸術を手がけたことでも知られます。
安谷屋正義や金城安太郎の作品は、那覇市にある沖縄県立博物館・美術館で収蔵・公開されています。沖縄県立博物館・美術館は、沖縄県や那覇市を代表する作家たちの作品を数多く所蔵しています。
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【那覇市の絵画買取対象作品】
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那覇市での強化買取中の絵画作家
小松美羽
1984年長野県坂城町に生まれの小松美羽は、神獣をテーマにした版画を中心に、ライブペイントや狛犬作品で知られる新進気鋭な女流アーティストです。持ち前のルックスから「美しすぎる銅版画家」とお茶の間の人気をさらう一方、全身全霊で表現するダイナミックなライブペイントも世界から注目されています。
神獣をテーマにした版画、あるいは狛犬作品に見られる古典的キャラクターのほか、観衆の前で披露するライブペイントも小松美羽の持ち味です。2017年に台湾で開催された「ホワイトストーン・ギャラリー台北」では、1ヶ月間で延べ3万人の集客を達成。
KAWS
1974年アメリカ・ジャージー市に生まれ、ニューヨークを拠点に、さまざまなコラボ活動を展開する世界的アーティスト兼デザイナー。「×」がトレードマークのキャラクター(コンパニオン)制作を中心にグラフィティ、彫刻や玩具など、マルチな才能を発揮しています。2000年代以降のKAWSは、現在の基盤となるコラボ作品の展開に力を入れていきます。分野も立体および平面作品にこだわることなく、彫刻・フィギュア・音楽といったマルチな活動を繰り広げていくことに。自身のサイトで発信した壁紙(wallpaper)が人気を博し、現代でもiPhoneケースのプリントとしてその勢いは健在です。