愛知県岡崎市と絵画の歴史
岡崎市は、愛知県の中央に位置します。中央アルプスから流れ出る矢作川が市内を北から南へ流れます。市の東側は高原地帯が広がります。岡崎の地名は、岡崎城が丘陵の先端部(出崎)に築城されたことから、とされています。岡崎は幾多の歴史の出来事と関係し、多くの歴史上の人物ともゆかりのある地域です。飛鳥時代には、物部氏の氏寺が建立され、そこに持統天皇が訪れています。鎌倉時代後半には、室町時代に将軍を務めた足利氏が岡崎を拠点にしています。
江戸時代に最初の将軍を務めた徳川家康は、1543年に岡崎城で誕生しています。江戸時代の岡崎は、徳川家康生誕の地として特別な扱いを受けます。東海道の宿場町が置かれ栄えます。複数の神社が改築され、その多くが国の重要文化財に指定されています。また、矢作川を利用した水運が発達しました。明治時代以降は、伝統工芸である三河木綿を引き継いで、紡績業が発展します。また、歴史の話題が多いこともあり、文教都市としての側面も持つようになり、大学や高等学校が開設されます。1916年(大正5年)に岡崎市が誕生します。現在は、名古屋大都市圏のベッドタウンとして、愛知県内で有数の人口規模をもつ都市になっています。
岡崎市にゆかりのある作家として「山本鼎」「村山槐多」を紹介します。山本鼎は、明治から昭和時代初期にかけて活躍した版画家で洋画家です。現在の岡崎市で生まれた山本は、東京美術学校(現在の東京藝術大学)を卒業後、創作版画に本格的に取り組みます。また、雑誌に挿絵や文章を寄稿するようにもなり、北原白秋らと交流します。大正時代にはフランスに留学し、フランス滞在中に島崎藤村との交友関係ができます。帰国後は、日本創作版画協会を設立し、創作版画の世界を広めることに貢献します。また、多くの人々が美術に親しめるよう、子ども(自由画教育運動)や農民(農民美術運動)に美術作品づくりの普及に努めました。描きやすい画材の研究の結果、クレパスを考案したことでも知られます。
村山槐多は、明治から大正時代にかけて活躍した洋画家で、山本鼎と親戚関係にあたります。現在の岡崎市で生まれた村山は、二科展に入選するなどの活躍を見せますが、22歳の若さでこの世を去ってしまいます。高村光太郎や芥川龍之介などが彼の早すぎる死を惜しみました。「横山大観」は二科展に出品された村山の水彩画を自身で買い上げています。
山本鼎、村山槐多の作品は「岡崎市美術館」「岡崎市美術博物館」で所蔵され、公開されています。なお、岡崎市美術博物館には、「葛飾北斎」「歌川広重」「橋本関雪」などの作品も収蔵されています。
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【岡崎市の絵画買取対象作品】
日本画、洋画、現代アート、リトグラフ、掛け軸、浮世絵、版画、仏画、山水画、花鳥画、木版画、屏風、書、襖絵、ガラス絵、板絵、エッチング、シルクスクリーン、色紙、短冊、古文書、和本、手紙、葉書、古書、地図、肉筆、古筆、画賛、版画、油絵、水彩画、中国絵画、中国掛け軸、朝鮮絵画、その他希少価値が高い歴史的な絵画作品、その他有名作家作品
岡崎市での強化買取中の絵画作家
小林和作
山口県吉敷郡にて地主の息子として生まれた日本の風景画を主に描く洋画家です。1904年京都市立美術工芸学校「日本画科」に入学後、川北霞峰に師事。1910年に、第4回文展に「椿」を出品し入選を果たします。第7回文展でも「志摩の波切村」が入選しますが、その後は中々、入選できず新たに木炭画なども学びます。1922年に上京した際に、目にした「梅原龍三郎」「中川一政」の作品に衝撃を受け、それまでは日本画を描いていましたが、洋画家へ転向を決意します。
転向後は、梅原龍三郎・中川一政・林武らに油彩画を学び春陽会展に出品し、2年連続で春陽会賞を受賞し、「上高地の秋」以降は、春陽会会員となりました。画家以外、コレクターとしての顔を持ち、肉筆浮世絵・文人画を好み作家ものは、富岡鉄斎・村上華岳など幅広く蒐集した人物としても有名です。
小松美羽
1984年長野県坂城町に生まれの小松美羽は、神獣をテーマにした版画を中心に、ライブペイントや狛犬作品で知られる新進気鋭な女流アーティストです。持ち前のルックスから「美しすぎる銅版画家」とお茶の間の人気をさらう一方、全身全霊で表現するダイナミックなライブペイントも世界から注目されています。
神獣をテーマにした版画、あるいは狛犬作品に見られる古典的キャラクターのほか、観衆の前で披露するライブペイントも小松美羽の持ち味です。2017年に台湾で開催された「ホワイトストーン・ギャラリー台北」では、1ヶ月間で延べ3万人の集客を達成。