茶道具と山梨県甲府市の歴史
「宝石の街」として知られる甲府市は、約18万人が暮らす山梨県の県庁所在地です。この宝石は「日本一の渓谷美」と呼び声高い、甲府市を代表する景勝地から生み出されています。山梨県庁から北側約10kmの山間にある、昇仙峡です。おおむね火山の噴火により、大きな岩の塊ができます。これを湖水の勢いが切り開きました。そしてマグマの冷却を経て岩肌にできたのが、宝石=水晶です。
昇仙峡は仙娥滝や金櫻神社などの見どころがあり、クリスタルの販売店やミュージアムも集まります。甲府市は日本屈指のパワーストーンの産地として、古くから水晶の採取と研磨で発展してきた歴史も。甲府市のクリスタルは、甲州水晶貴石細工と呼ばれる伝統工芸品です。そんな甲府市の宝飾品は、クリスタルにとどまりません。
武田神社と甲府善光寺には、武田信玄にまつわる宝物が眠ります。武田神社は甲府駅北口から一本道で、その距離は2km以上。ちょうど神社の入口で道が折れているため、威厳を伺わせます。神社境内には宝物殿があり、武田信玄の愛用刀や軍扇が代表的です。こうした宝物殿のコレクションなどは、武田神社の向かいにある通称「信玄ミュージアム」で展示されています。なお信玄ミュージアムは、菱形の茶室も見どころの1つです。甲府善光寺は川中島の合戦の際、武田信玄が本尊などを移したことに由来します。武田信玄の朱印状などが宝物館のコレクションです。
武田信玄ゆかりといえば、湯村温泉街も挙げられます。信玄率いる武田軍が、戦で負った傷を湯治したとされる伝説の温泉です。また山梨の代名詞的な石和温泉より歴史が古く、湯村温泉街は「信玄の隠し湯」の異名をとる穴場として知られています。実は甲府駅南口の市街地も、隠れた温泉街です。山梨県庁の近くに源泉があり、ここから汲み上げる繁華街のホテルは少なくありません。甲府の金脈は「マグマ活動」にありそうです。
甲府市で茶道具買取を専門とする我楽洞では、これまで希少性の高い茶道具をはじめ、有名な作家や職人が制作した茶道具を出張買取させて頂いております。また、「遺品整理をしていたら古い茶道具が出てきた」、「引越しをするため片付けをしていたら茶道具があった」などお手持ちの茶道具を整理したい際は、我楽洞にご連絡ください。
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主な買取対象の茶道具としては、茶碗・茶杓・御風炉・釜・茶掛けなど幅広くあります。その中には、三千家ゆかりのものや著名な茶人が愛用した茶道具、千家十職と称される職人たちによって作られた茶道具も含まれます。また、中国や朝鮮など外国で作られた茶道具も買取対象です。茶道具を売るなら、業界有数の買取実績があり、国内最高峰の美術商の組合「東京美術商協同組合」に加盟している「我楽洞」へお任せ下さい。
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甲府市で買取対象の主な茶道具
茶碗、茶杓、御風炉、茶掛、花入、棗、蓋置、水指、風炉先、御釜、茶入、香炉、香合、菓子器、銘々皿、炉縁、茶棚、急須、建水、茶托、鉄瓶、土瓶、帛紗、書付もの、その他茶道具
千家十職の茶道具
表千家、裏千家、武者小路千家、遠州派、江戸千家、上田宗箇流、織部流、石州流、藪内流、その他の流派の茶道具
主な流派の茶道具
千利休、利休七哲、蒲生氏郷、細川忠興、古田重然(織部)、牧村利貞(兵部)、高山右近(重友)、芝山宗綱(監物)、前田利長、瀬田正忠、鎌倉時代の茶人、室町時代の茶人、安土桃山時代の茶人、江戸時代の茶人、明治時代の茶人、大正時代の茶人、昭和時代の茶人、その他有名な茶人
茶人が愛用した茶道具
樂吉左衛門、大西清右衛門、中村宗哲、駒沢利斎、中川浄益、土田友湖、奥村吉兵衛、飛来一閑、黒田正玄、西村(永楽)善五郎
海外で作られた茶道具
中国茶道具、朝鮮茶道具、外国の茶道具
その他、希少価値が高い茶道具、その他有名作家や職人の茶道具を買い取りしております。
甲府市での強化買取中の茶道具作家
大西清右衛門
大西清右衛門(おおにし せいえもん)は、京都を発祥とする茶器の職人が名乗る屋号で、江戸時代初期から続く茶釜師です。千家十職の一つであり、京都市中京区の三条釜座に工房を構え、現在は十六代目が当代を引き継いでいます。茶道に精通する人たちに向けた茶釜の製造に特化し、「鋳造」という工法を用います。
大西清右衛門は、初代の大西浄林から始まり、現在まで十六代続いています。特に七代の浄玄は民衆に広く知られ、美しい釜を手がけた名工として称えられています。
大西清右衛門美術館では、書物や歴代の作品が展示され、年間イベントでは茶会も行われています。
角谷一圭
角谷一圭(かくたにいっけい)は、1904年に大阪で生まれた釜師であり、「茶の湯釜」の重要無形文化財保持者です。
角谷一圭は、幼い頃から鋳物師の父の仕事を手伝っていました。茶の湯に興味を持ち、本格的な茶道具の制作を志すようになりました。21歳で初めて工芸展に出品した鉄瓶が受賞し、43歳のときには制作した釜を昭和天皇に献上する栄誉に浴しました。
74歳で人間国宝に認定され、その後も多くの優れた作品を生み出し、1999年に95歳で生涯を閉じました。
代表的な作品には「独楽釜」「末広釜」などがあります。彼の才能と技術は多くの人々に称賛され、日本の釜師の一員として名を刻みました。