茶道具と東京都小金井市の歴史
世界の「スタジオジブリ」を擁する小金井市は、都立小金井公園や市立はけの森美術館もメジャーな観光スポットです。「となりのトトロ」や「もののけ姫」、ひいては宮崎駿が小金井市の名誉市民に選出された2008年公開の「崖の上のポニョ」など多数の名画を、梶野町にあるスタジオジブリで制作しています。都立小金井公園は、玉川上水の脇を並走する五日市街道沿いに広がる、桜の名所です。その敷地面積は東京ドーム約17個分と広大で、隣接する小平市や武蔵野市、西東京市の一部にまたがります。
最寄りのJR東小金井駅からは、北口前の梶野通りを直進すると五日市街道に突き当たり、その距離は1㎞ほどです。四季折々の自然探索はもちろん、手ぶらで満喫できるBBQ広場、子どもに人気の“ふわふわドーム”とソリゲレンデ、江戸東京たてもの園などが小金井公園には備わります。ちなみに小金井桜は、小金井公園のとは別で、玉川上水沿いに咲き誇る並木です。そんな小金井公園の一大イベントに、今や都民の“秋の風物詩”として定着した、東京大茶会が挙げられます。
会場を担う「江戸東京たてもの園」は、その名の通り江戸時代~昭和初期にかけて都内に現存した歴史的建造物を移築後に復元させた、屋外ミュージアムです。高橋是清邸や会水庵、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」のモデルになった武居三省堂と子宝湯など、30棟近くの復元建造物が集まります。東京大茶会では、内閣総理大臣や日銀総裁などを歴任した高橋是清の邸宅内と、茶人であり陶芸家の山岸宗住の手がけた茶室・会水庵に茶席を設けるのが主流です。また子どもや外国人を対象とした茶席も用意されるため、老若男女問わず、国際色豊かな点が東京大茶会の魅力です。
小金井市で茶道具買取を専門とする我楽洞では、これまで希少性の高い茶道具をはじめ、有名な作家や職人が制作した茶道具を出張買取させて頂いております。また、「遺品整理をしていたら古い茶道具が出てきた」、「引越しをするため片付けをしていたら茶道具があった」などお手持ちの茶道具を整理したい際は、我楽洞にご連絡ください。
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主な買取対象の茶道具としては、茶碗・茶杓・御風炉・釜・茶掛けなど幅広くあります。その中には、三千家ゆかりのものや著名な茶人が愛用した茶道具、千家十職と称される職人たちによって作られた茶道具も含まれます。また、中国や朝鮮など外国で作られた茶道具も買取対象です。茶道具を売るなら、業界有数の買取実績があり、国内最高峰の美術商の組合「東京美術商協同組合」に加盟している「我楽洞」へお任せ下さい。
事前の茶道具簡易査定をご希望の場合は、メールもしくはLINEにて売却希望の茶道具作品の画像をお送り下さいませ。お品物のご説明と簡易査定額をご提示させて頂きます。
小金井市で買取対象の主な茶道具
茶碗、茶杓、御風炉、茶掛、花入、棗、蓋置、水指、風炉先、御釜、茶入、香炉、香合、菓子器、銘々皿、炉縁、茶棚、急須、建水、茶托、鉄瓶、土瓶、帛紗、書付もの、その他茶道具
千家十職の茶道具
表千家、裏千家、武者小路千家、遠州派、江戸千家、上田宗箇流、織部流、石州流、藪内流、その他の流派の茶道具
主な流派の茶道具
千利休、利休七哲、蒲生氏郷、細川忠興、古田重然(織部)、牧村利貞(兵部)、高山右近(重友)、芝山宗綱(監物)、前田利長、瀬田正忠、鎌倉時代の茶人、室町時代の茶人、安土桃山時代の茶人、江戸時代の茶人、明治時代の茶人、大正時代の茶人、昭和時代の茶人、その他有名な茶人
茶人が愛用した茶道具
樂吉左衛門、大西清右衛門、中村宗哲、駒沢利斎、中川浄益、土田友湖、奥村吉兵衛、飛来一閑、黒田正玄、西村(永楽)善五郎
海外で作られた茶道具
中国茶道具、朝鮮茶道具、外国の茶道具
その他、希少価値が高い茶道具、その他有名作家や職人の茶道具を買い取りしております。
小金井市での強化買取中の茶道具作家
中川浄益
中川浄益(なかがわ じょうえき)は、安土桃山時代から400年以上続いた金物師の家系で、千家十職の一つです。彼らは鉄と鋳物を主軸とし、錺師として知られていました。
初代の與十郎は豊臣秀吉が開催した「北野大茶会」で、千利休から薬鑵の依頼をきっかけに中川浄益を名乗を名乗るようになったといわれています。
歴代の当代のなかで、三代目と七代目は特に著名で、三代目は砂張製法を発明したことで知られています。七代目は砂張槌物の名人と呼ばれた当代であり、中川家の再興に貢献し、「中川家 中興の祖」と称された人物でした。
九代目以降は茶道の衰退により活動が低迷し、現在は十一代目中川浄益を最後に継承が途絶えています。中川浄益の作品は評価が高く、岩戸山の柱金具なども手がけました。代表作として「青金寿老」「布袋像2体」「毛織建水」などがあげられます。
魚住為楽
魚住為楽(うおずみ いらく)は、現代の日本工芸における銅鑼づくりの名家であり、3代目が当代を務めています。「魚住為楽」の名は、金工家の屋号で、大正時代から受け継がれています。
初代為楽は銅鐸の研究を通じて砂張鋳造技術を確立し、茶道具や銅鑼などを手掛け、その評価は高く、重要無形文化財保持者として人間国宝にも認定されています。初代為楽の長男である幸平が二代目を任されるも戦死し、まだ高校生だった安彦が後継者となります。安彦は茶人としても活動し、多くの茶道具を制作しました。
安彦は63歳で紫綬褒章を受章し、2年後に三代目「魚住為楽」を襲名しました。為楽は重要無形文化財の「銅鑼」技術保持者として認定され、2012年に薬師寺に「砂張水指」を献上しました。現在は後継者の指導に努めながら、魚住為楽の伝統を守り続けています。