茶道具と千葉県市川市の歴史
約49万人が暮らす千葉県市川市のルーツは、国府にあります。国府とは、現代で言う県庁に相当する機関です。飛鳥時代の末期に、下総国府が置かれたと伝えられています。そして奈良時代には、国府を象徴する国分寺が創建。国府が存在した場所は明確にされていないものの、京成本線の国府台駅などに名残をとどめています。
市川市国分町に現存する下総国分寺は、本家の後継として明治期以降に再興的に造られたものです。境内には、国分寺の史跡を示す石碑が設けられています。“本家国分寺”の開基から約1世紀後に建てられたのが、今日の市川市を代表するパワースポット「葛飾八幡宮」です。この神社がある八幡地区や付近の本八幡駅に見られる、「やわた」のルーツといわれています。
そんな八幡界隈は、本八幡駅の付近一帯に形成された賑やかな商業地区と、葛飾八幡宮の周辺にある「お屋敷街」の異名をとる高級住宅地、という二面性を合わせ持つのが特徴です。また明治〜昭和初期にかけて、お屋敷街を中心に名だたる文化人の数々が居を構えたことでも知られています。市川市における名誉市民の第1号で国民的日本画家の東山魁夷から、詩人の北原白秋や小説家の五木寛之、はたまた人間国宝の木工芸家として名高い秋山逸生まで多彩です。
その枠は、茶道の分野にも及びます。市川市国府台を本拠とする、織部桔梗会です。式正織部流を伝承する稀有な茶道団体として、千葉県指定の無形文化財に登録されています。この織部とは、千利休に次ぐ偉大な茶人として高名な古田織部です。長きにわたって織田信長の重臣として活躍し、茶の湯は「侘茶」を確立させた千利休から学んでいます。師弟関係にありながらも、古田織部は独自の武将らしい茶の湯のスタイルで頭角を現していきました。さらには美濃桃山陶の最高峰と称される「織部焼」のプロデュースに注力し、個性的な茶道具を後世に残しています。
市川市で茶道具買取を専門とする我楽洞では、これまで希少性の高い茶道具をはじめ、有名な作家や職人が制作した茶道具を出張買取させて頂いております。また、「遺品整理をしていたら古い茶道具が出てきた」、「引越しをするため片付けをしていたら茶道具があった」などお手持ちの茶道具を整理したい際は、我楽洞にご連絡ください。
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主な買取対象の茶道具としては、茶碗・茶杓・御風炉・釜・茶掛けなど幅広くあります。その中には、三千家ゆかりのものや著名な茶人が愛用した茶道具、千家十職と称される職人たちによって作られた茶道具も含まれます。また、中国や朝鮮など外国で作られた茶道具も買取対象です。茶道具を売るなら、業界有数の買取実績があり、国内最高峰の美術商の組合「東京美術商協同組合」に加盟している「我楽洞」へお任せ下さい。
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市川市で買取対象の主な茶道具
茶碗、茶杓、御風炉、茶掛、花入、棗、蓋置、水指、風炉先、御釜、茶入、香炉、香合、菓子器、銘々皿、炉縁、茶棚、急須、建水、茶托、鉄瓶、土瓶、帛紗、書付もの、その他茶道具
千家十職の茶道具
表千家、裏千家、武者小路千家、遠州派、江戸千家、上田宗箇流、織部流、石州流、藪内流、その他の流派の茶道具
主な流派の茶道具
千利休、利休七哲、蒲生氏郷、細川忠興、古田重然(織部)、牧村利貞(兵部)、高山右近(重友)、芝山宗綱(監物)、前田利長、瀬田正忠、鎌倉時代の茶人、室町時代の茶人、安土桃山時代の茶人、江戸時代の茶人、明治時代の茶人、大正時代の茶人、昭和時代の茶人、その他有名な茶人
茶人が愛用した茶道具
樂吉左衛門、大西清右衛門、中村宗哲、駒沢利斎、中川浄益、土田友湖、奥村吉兵衛、飛来一閑、黒田正玄、西村(永楽)善五郎
海外で作られた茶道具
中国茶道具、朝鮮茶道具、外国の茶道具
その他、希少価値が高い茶道具、その他有名作家や職人の茶道具を買い取りしております。
市川市での強化買取中の茶道具作家
黒田正玄
黒田正玄(くろだ しょうげん)は、歴代の三千家に竹を使う茶道具を納めてきた家系で千家十職の竹細工・柄杓師の名門です。
黒田家は、元は武士の家柄であったが、関ヶ原の戦いの後に竹細工職人となり、茶人や江戸幕府とのつながりを築きました。現在は十四代目が当主で、京都市上京区に仕事場を構えています。
竹細工・柄杓師は、竹の選別から磨き上げまでの技術を駆使して、優れた竹細工製品を作り出します。黒田家は千家十職の竹細工・柄杓師として、茶道具の花入や茶杓、釜敷、蓋置、香合、水指、茶筅など幅広い製品を手がけています。
吉羽與兵衛
吉羽與兵衛(よしは よへい)は、90年以上続く茶釜師の三代目であり、伝統的な京釜の真髄を受け継ぎつつ、新しい商品の提案も行っている職人です。
京釜は茶道で使用される特別な茶釜であり、その伝統を守りながら各種展覧会に出品し受賞しています。二代目も伝統を守りつつ研究制作に励み、作品を発表してきました。2008年には三代目に譲り、現在は三代目が活動しています。吉羽與兵衛の作る茶釜は昔ながらの伝統的な技法を用いており、茶釜や風炉、花入、湯沸などが販売されています。