茶道具と長野県長野市の歴史
長野市は善光寺を中心に、りんごの生産地や戸隠など、大きく7つのエリアに分けられます。善光寺と長野駅は歩いて20分ほど。この区間の界隈が、長野県最大の市街地です。長野市には約36万人が暮らす一方、善光寺の参拝客数は年間700万人と日本トップクラス。江戸時代の善光寺参りが流行して以来、観光客をもてなす商売で発展してきたのが長野市です。
かつては武田信玄と上杉謙信が、善光寺を巡り川中島で5回にわたって激突したことも。越後の上杉謙信からすれば、交通の要衝であった長野盆地の善光寺は、関東にも名古屋にも出やすい“うってつけ”の拠点だったかもしれません。江戸時代には、葛飾北斎が80代以降に何度も善光寺を経由して小布施まで通ったといわれています。そんな善光寺では、作法を気にせずに楽しめる茶会が密かなブームです。料金も安価なことから、参加者が増えつつあるのだとか。
なお善光寺の隣には、風景画を主なコレクションとする長野県立美術館もあります。国民的日本画家の東山魁夷をはじめ、向井潤吉や長野県出身の丸山晩霞など、日本のランドスケープ史に名を刻む圧巻のコレクション力です。向井潤吉は全国を歩いた昭和の洋画家で、長野市では「戸隠中社にて」を残しています。
ひょっとしたら向井潤吉も戸隠神社や善光寺を詣でた際に名物の「戸隠そば」まで食べていたのでは、という長野旅行の定番スタイルを伺わせるところです。ほかにも話題になったジブリ展だったり、人間国宝の陶芸家である松井康成のコレクションだったり、引き出しの多い美術館として知られています。実は長野県立美術館がある城山公園も、長野市で人気の観光スポットです。動物園が無料のほか、春は桜の名所としてにぎわいを見せます。
長野市で茶道具買取を専門とする我楽洞では、これまで希少性の高い茶道具をはじめ、有名な作家や職人が制作した茶道具を出張買取させて頂いております。また、「遺品整理をしていたら古い茶道具が出てきた」、「引越しをするため片付けをしていたら茶道具があった」などお手持ちの茶道具を整理したい際は、我楽洞にご連絡ください。
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主な買取対象の茶道具としては、茶碗・茶杓・御風炉・釜・茶掛けなど幅広くあります。その中には、三千家ゆかりのものや著名な茶人が愛用した茶道具、千家十職と称される職人たちによって作られた茶道具も含まれます。また、中国や朝鮮など外国で作られた茶道具も買取対象です。茶道具を売るなら、業界有数の買取実績があり、国内最高峰の美術商の組合「東京美術商協同組合」に加盟している「我楽洞」へお任せ下さい。
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長野市で買取対象の主な茶道具
茶碗、茶杓、御風炉、茶掛、花入、棗、蓋置、水指、風炉先、御釜、茶入、香炉、香合、菓子器、銘々皿、炉縁、茶棚、急須、建水、茶托、鉄瓶、土瓶、帛紗、書付もの、その他茶道具
千家十職の茶道具
表千家、裏千家、武者小路千家、遠州派、江戸千家、上田宗箇流、織部流、石州流、藪内流、その他の流派の茶道具
主な流派の茶道具
千利休、利休七哲、蒲生氏郷、細川忠興、古田重然(織部)、牧村利貞(兵部)、高山右近(重友)、芝山宗綱(監物)、前田利長、瀬田正忠、鎌倉時代の茶人、室町時代の茶人、安土桃山時代の茶人、江戸時代の茶人、明治時代の茶人、大正時代の茶人、昭和時代の茶人、その他有名な茶人
茶人が愛用した茶道具
樂吉左衛門、大西清右衛門、中村宗哲、駒沢利斎、中川浄益、土田友湖、奥村吉兵衛、飛来一閑、黒田正玄、西村(永楽)善五郎
海外で作られた茶道具
中国茶道具、朝鮮茶道具、外国の茶道具
その他、希少価値が高い茶道具、その他有名作家や職人の茶道具を買い取りしております。
長野市での強化買取中の茶道具作家
武野紹鴎
武野紹鴎(たけの じょうおう)は、千利休の師匠であり、わび茶の「中興の祖」として知られる人物です。
1502年に生まれ、三条西実隆に師事し古典・和歌を学んだ後、藤田宗理と村田珠光の弟子・十四屋宗悟らから茶の湯を学びました。臨済宗・大徳寺の古岳宗旦のもとで出家し、茶の湯に専念し「佗び茶」の道を追求します。紹鴎は千利休をはじめ多くの弟子を持ち、娘婿の今井宗久や津田宗及など、戦国武将たちにも継承されました。
吉羽與兵衛
吉羽與兵衛(よしは よへい)は、90年以上続く茶釜師の三代目であり、伝統的な京釜の真髄を受け継ぎつつ、新しい商品の提案も行っている職人です。
京釜は茶道で使用される特別な茶釜であり、その伝統を守りながら各種展覧会に出品し受賞しています。二代目も伝統を守りつつ研究制作に励み、作品を発表してきました。2008年には三代目に譲り、現在は三代目が活動しています。吉羽與兵衛の作る茶釜は昔ながらの伝統的な技法を用いており、茶釜や風炉、花入、湯沸などが販売されています。