茶道具と東京都葛飾区の歴史
葛飾区は境界線となる両端の荒川と江戸川に挟まれ、斜めに断ち切ったように水戸街道(国道6号線)が走り、中央部を中川が南北に流れています。葛飾区役所は青砥駅、お花茶屋駅、京成立石駅の3点を結んだデルタ状の中央部に位置し、このそばを走るのが水戸街道です。葛飾区役所から真西に2㎞ほど進むと、荒川付近に広がる、古くからの名所「堀切菖蒲園」に着きます。そんな葛飾区といえば、やはり“寅さん”に尽きると言っても過言ではないでしょう。
「矢切の渡し」で知られる江戸川の土手を降りて、住宅地を少し進んだ先にあるのが、寅さんが産湯を使った柴又帝釈天です。ここから柴又駅までのびる帝釈天参道は、下町人情を描いた国民的映画「男はつらいよ」のメインロケ地で、寅さんの実家である団子屋のモデル店舗も実在します。なお柴又帝釈天の付近には、映画のセットなどを展示公開している「寅さん記念館」も。さらに補足すると、寅さん記念館に隣接する「山本亭」も、実は葛飾区を代表する観光スポットです。
見るからに武家屋敷を彷彿とさせる重厚な長屋門をくぐると、手入れの届いた日本庭園と書院造りの建物が圧巻の山本亭。それでいて西洋建築を取り入れた側面も見どころの1つです。日本庭園を特集するアメリカの専門誌「Sukiya Living」による2022年のランキングで3位を記録した山本亭は、秋の夜長を演出する“ライトアップ”が人気を博します。
また年間イベントが充実するなか、季節に合わせた茶会の開催や外国人を対象とした茶道教室など、茶の湯の取り組みに力を入れているのも近年の傾向です。こうした寅さんや山本亭以外では、葛飾区が生んだもう1人のスター「両津勘吉」が挙げられます。漫画「こち亀」に登場する派出所は、実在する亀有駅北口交番をモデルにしたことで有名です。
葛飾区で茶道具買取を専門とする我楽洞では、これまで希少性の高い茶道具をはじめ、有名な作家や職人が制作した茶道具を出張買取させて頂いております。また、「遺品整理をしていたら古い茶道具が出てきた」、「引越しをするため片付けをしていたら茶道具があった」などお手持ちの茶道具を整理したい際は、我楽洞にご連絡ください。
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主な買取対象の茶道具としては、茶碗・茶杓・御風炉・釜・茶掛けなど幅広くあります。その中には、三千家ゆかりのものや著名な茶人が愛用した茶道具、千家十職と称される職人たちによって作られた茶道具も含まれます。また、中国や朝鮮など外国で作られた茶道具も買取対象です。茶道具を売るなら、業界有数の買取実績があり、国内最高峰の美術商の組合「東京美術商協同組合」に加盟している「我楽洞」へお任せ下さい。
事前の茶道具簡易査定をご希望の場合は、メールもしくはLINEにて売却希望の茶道具作品の画像をお送り下さいませ。お品物のご説明と簡易査定額をご提示させて頂きます。
葛飾区で買取対象の主な茶道具
茶碗、茶杓、御風炉、茶掛、花入、棗、蓋置、水指、風炉先、御釜、茶入、香炉、香合、菓子器、銘々皿、炉縁、茶棚、急須、建水、茶托、鉄瓶、土瓶、帛紗、書付もの、その他茶道具
千家十職の茶道具
表千家、裏千家、武者小路千家、遠州派、江戸千家、上田宗箇流、織部流、石州流、藪内流、その他の流派の茶道具
主な流派の茶道具
千利休、利休七哲、蒲生氏郷、細川忠興、古田重然(織部)、牧村利貞(兵部)、高山右近(重友)、芝山宗綱(監物)、前田利長、瀬田正忠、鎌倉時代の茶人、室町時代の茶人、安土桃山時代の茶人、江戸時代の茶人、明治時代の茶人、大正時代の茶人、昭和時代の茶人、その他有名な茶人
茶人が愛用した茶道具
樂吉左衛門、大西清右衛門、中村宗哲、駒沢利斎、中川浄益、土田友湖、奥村吉兵衛、飛来一閑、黒田正玄、西村(永楽)善五郎
海外で作られた茶道具
中国茶道具、朝鮮茶道具、外国の茶道具
その他、希少価値が高い茶道具、その他有名作家や職人の茶道具を買い取りしております。
葛飾区での強化買取中の茶道具作家
中川浄益
中川浄益(なかがわ じょうえき)は、安土桃山時代から400年以上続いた金物師の家系で、千家十職の一つです。彼らは鉄と鋳物を主軸とし、錺師として知られていました。
初代の與十郎は豊臣秀吉が開催した「北野大茶会」で、千利休から薬鑵の依頼をきっかけに中川浄益を名乗を名乗るようになったといわれています。
歴代の当代のなかで、三代目と七代目は特に著名で、三代目は砂張製法を発明したことで知られています。七代目は砂張槌物の名人と呼ばれた当代であり、中川家の再興に貢献し、「中川家 中興の祖」と称された人物でした。
九代目以降は茶道の衰退により活動が低迷し、現在は十一代目中川浄益を最後に継承が途絶えています。中川浄益の作品は評価が高く、岩戸山の柱金具なども手がけました。代表作として「青金寿老」「布袋像2体」「毛織建水」などがあげられます。
松永耳庵
松永耳庵(まつなが じあん)は三井財閥の実業家であり、「電力王」として知られる人物です。彼は電力業界で活躍し、美術品の収集家としても名を馳せた茶人でもありました。また、近代三大茶人の一人として益田鈍翁や原三溪と並び称されます。
福澤諭吉の門下生になり慶應義塾で学んでる折に福澤桃介と出会いその後事業を共にしました。彼は電力業界の再編や戦後のインフラ構築に貢献しました。
還暦のころになると茶の湯の世界に入り、「耳庵」という号を持ち、茶道と美術品の収集に情熱を注ぎました。松永耳庵のコレクションの中でも「釈迦金棺出現図」は特に有名で、現在は京都にある国立博物館で保管されてます。