茶道具と東京都練馬区の歴史
石神井公園や旧としまえんで知られる、東京都練馬区。西武池袋線・練馬駅の南口付近を走る、目白通り沿いに練馬区役所が位置しています。としまえんは、かつて東京のレジャースポットの代名詞とも称された、大型プールを併設する遊園地。2020年に惜しまれつつも、1世紀近く続いた歴史にピリオド打ちました。練馬区役所の1㎞圏内に位置し、練馬駅から1区間しかない西武豊島線(豊島園駅下車)で向かえます。
そんな“としまえん”といえば2023年、跡地に世界で2か所目となる映画「ハリーポッター」のテーマパークが開園し、各種メディアで大々的に報じられたことは記憶に新しいところです。世界でイギリスに次ぐ「ワーナーブラザース スタジオツア東京 メイキング・オブ・ハリー・ポッター」は、大阪USJにある“ハリポタエリア”の対抗一番手として注目されています。またハリポタと並ぶ、近年の練馬区における目玉トピックスに挙げられるのが、NHK連続テレビ小説・らんまんで耳目を集めた、日本植物分類学の父「牧野富太郎」です。
幕末の高知に生まれ、東京を拠点とし、石神井公園の隣エリアである大泉を終の棲家とした牧野富太郎。その邸宅跡地は、牧野記念庭園として名残をとどめています。近年の人気にあやかってか、牧野富太郎はボタニカルアートの才能も再評価の傾向に。練馬区立美術館では、牧野富太郎の植物図や植物標本などをコレクションとしているほど。
そうした一方、茶の湯や茶事、はたまた茶道具に関しては、前述した豊島園駅の目と鼻の先に広がり、武蔵野の自然を湛えた「向山庭園」が有名です。閑静な住宅地の一角にありながらも800坪近い敷地面積を有する向山庭園では、桜・アジサイ・紅葉と四季折々に合わせた茶会がにぎわいを見せます。そのほか練馬区桜台の圓照院境内にある茶室・擔雪庵と、枯山水庭園も見どころの1つです。
練馬区で茶道具買取を専門とする我楽洞では、これまで希少性の高い茶道具をはじめ、有名な作家や職人が制作した茶道具を出張買取させて頂いております。また、「遺品整理をしていたら古い茶道具が出てきた」、「引越しをするため片付けをしていたら茶道具があった」などお手持ちの茶道具を整理したい際は、我楽洞にご連絡ください。
お手元にある大切な茶道具は、専門の鑑定士にお任せいただいた方が傷つけることなくより高い金額で査定ができます。数十年に渡る鑑定実績をもつ、我楽洞の茶道具専門の鑑定士がご自宅にうかがって、大切な茶道具を出張査定および買取をさせて頂きます。
主な買取対象の茶道具としては、茶碗・茶杓・御風炉・釜・茶掛けなど幅広くあります。その中には、三千家ゆかりのものや著名な茶人が愛用した茶道具、千家十職と称される職人たちによって作られた茶道具も含まれます。また、中国や朝鮮など外国で作られた茶道具も買取対象です。茶道具を売るなら、業界有数の買取実績があり、国内最高峰の美術商の組合「東京美術商協同組合」に加盟している「我楽洞」へお任せ下さい。
事前の茶道具簡易査定をご希望の場合は、メールもしくはLINEにて売却希望の茶道具作品の画像をお送り下さいませ。お品物のご説明と簡易査定額をご提示させて頂きます。
練馬区で買取対象の主な茶道具
茶碗、茶杓、御風炉、茶掛、花入、棗、蓋置、水指、風炉先、御釜、茶入、香炉、香合、菓子器、銘々皿、炉縁、茶棚、急須、建水、茶托、鉄瓶、土瓶、帛紗、書付もの、その他茶道具
千家十職の茶道具
表千家、裏千家、武者小路千家、遠州派、江戸千家、上田宗箇流、織部流、石州流、藪内流、その他の流派の茶道具
主な流派の茶道具
千利休、利休七哲、蒲生氏郷、細川忠興、古田重然(織部)、牧村利貞(兵部)、高山右近(重友)、芝山宗綱(監物)、前田利長、瀬田正忠、鎌倉時代の茶人、室町時代の茶人、安土桃山時代の茶人、江戸時代の茶人、明治時代の茶人、大正時代の茶人、昭和時代の茶人、その他有名な茶人
茶人が愛用した茶道具
樂吉左衛門、大西清右衛門、中村宗哲、駒沢利斎、中川浄益、土田友湖、奥村吉兵衛、飛来一閑、黒田正玄、西村(永楽)善五郎
海外で作られた茶道具
中国茶道具、朝鮮茶道具、外国の茶道具
その他、希少価値が高い茶道具、その他有名作家や職人の茶道具を買い取りしております。
練馬区での強化買取中の茶道具作家
大樋長左衛門
大樋長左衛門(おおひ ちょうざえもん)は、京都を発祥とする楽焼の茶器を手掛ける大樋焼の屋号で、現在は十一代目が当代を務めています。約350年の歴史があり、現在でも「楽家脇窯」として楽焼を正式に公表される唯一の家元です。
初代の土師長左衛門が開窯し、「飴釉の釉技」を後世に伝えました。四代目は「黒楽茶碗」を確立し、五代目は「大樋焼 中興の祖」と呼ばれ大きな黒茶碗で評価されました。八代目以降は茶道界との関係を深め、九代目は黒幕釉の陶才を発揮しました。十代目は陶芸界に大きく貢献し、文化勲章や文化功労者に輝いています。現在の十一代目は陶芸家でありながら世界的デザイナーでもあり、国内外で活躍しています。
黒田正玄
黒田正玄(くろだ しょうげん)は、歴代の三千家に竹を使う茶道具を納めてきた家系で千家十職の竹細工・柄杓師の名門です。
黒田家は、元は武士の家柄であったが、関ヶ原の戦いの後に竹細工職人となり、茶人や江戸幕府とのつながりを築きました。現在は十四代目が当主で、京都市上京区に仕事場を構えています。
竹細工・柄杓師は、竹の選別から磨き上げまでの技術を駆使して、優れた竹細工製品を作り出します。黒田家は千家十職の竹細工・柄杓師として、茶道具の花入や茶杓、釜敷、蓋置、香合、水指、茶筅など幅広い製品を手がけています。