茶道具と愛知県長久手市の歴史
NHKの大河ドラマやジブリなど近年、知名度が上昇中の愛知県長久手市。2023年の大河ドラマ「どうする家康」における小牧・長久手の戦いの放送回も手伝い、茶の間の関心を高めつつあります。小牧市では、この放送回(8月)をパブリックビューイングなどによるイベントで盛り上げました。なお会場はリニモから一望できる古戦場公園。リニモこと東部丘陵線は、2005年開催の愛・地球博で一躍有名になった高架式鉄道です。愛・地球博は1970年に行われた大阪万博以来の国際的な祭典で、長久手市と瀬戸市の2会場で開催。延べ2200万人の入場者数を記録しました。その大半を運んだのが、長久手市内を横断するリニモです。
同開催後は愛・地球博記念公園として名残をとどめ、2022年にはジブリパークが誕生し話題に。ジブリの経済効果は年間400億円ともいわれ、翌2023年に新エリアとなる「もののけの里」がオープンしたことは記憶に新しいところです。一方の古戦場公園は、リニモ・長久手古戦場駅と直結するイオンモールを隔てた先に広がります。ちなみに小牧・長久手の戦いは織田信長の後継者を争い、たった一度だけ豊臣秀吉と徳川家康が直接対決した歴史的一戦です。総勢12万人、兵力わずか1万7000人の徳川・織田連合軍に対し、豊臣軍は10万人と圧倒。徳川・織田連合軍は形勢不利な状況を見事に跳ね除けて勝利し、今日まで語り継がれています。
古戦場公園の前を走る駅通りを1㎞ほど北上した長久手市役所から、右手に少し進んだ先にある「色金山」も合戦ゆかりの地です。この小高い丘の上で、家康は軍議を開いたと伝えられています。現在は展望テラスや茶室が設けられており、年中開催の月釜や秋の茶会が人気イベントです。家康・秀吉・信長の戦国三英傑は茶道や茶道具を愛でただけに、色金山の茶事は何か通ずるものがあるのかもしれません。
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主な買取対象の茶道具としては、茶碗・茶杓・御風炉・釜・茶掛けなど幅広くあります。その中には、三千家ゆかりのものや著名な茶人が愛用した茶道具、千家十職と称される職人たちによって作られた茶道具も含まれます。また、中国や朝鮮など外国で作られた茶道具も買取対象です。茶道具を売るなら、業界有数の買取実績があり、国内最高峰の美術商の組合「東京美術商協同組合」に加盟している「我楽洞」へお任せ下さい。
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長久手市で買取対象の主な茶道具
茶碗、茶杓、御風炉、茶掛、花入、棗、蓋置、水指、風炉先、御釜、茶入、香炉、香合、菓子器、銘々皿、炉縁、茶棚、急須、建水、茶托、鉄瓶、土瓶、帛紗、書付もの、その他茶道具
千家十職の茶道具
表千家、裏千家、武者小路千家、遠州派、江戸千家、上田宗箇流、織部流、石州流、藪内流、その他の流派の茶道具
主な流派の茶道具
千利休、利休七哲、蒲生氏郷、細川忠興、古田重然(織部)、牧村利貞(兵部)、高山右近(重友)、芝山宗綱(監物)、前田利長、瀬田正忠、鎌倉時代の茶人、室町時代の茶人、安土桃山時代の茶人、江戸時代の茶人、明治時代の茶人、大正時代の茶人、昭和時代の茶人、その他有名な茶人
茶人が愛用した茶道具
樂吉左衛門、大西清右衛門、中村宗哲、駒沢利斎、中川浄益、土田友湖、奥村吉兵衛、飛来一閑、黒田正玄、西村(永楽)善五郎
海外で作られた茶道具
中国茶道具、朝鮮茶道具、外国の茶道具
その他、希少価値が高い茶道具、その他有名作家や職人の茶道具を買い取りしております。
長久手市での強化買取中の茶道具作家
松永耳庵
松永耳庵(まつなが じあん)は三井財閥の実業家であり、「電力王」として知られる人物です。彼は電力業界で活躍し、美術品の収集家としても名を馳せた茶人でもありました。また、近代三大茶人の一人として益田鈍翁や原三溪と並び称されます。
福澤諭吉の門下生になり慶應義塾で学んでる折に福澤桃介と出会いその後事業を共にしました。彼は電力業界の再編や戦後のインフラ構築に貢献しました。
還暦のころになると茶の湯の世界に入り、「耳庵」という号を持ち、茶道と美術品の収集に情熱を注ぎました。松永耳庵のコレクションの中でも「釈迦金棺出現図」は特に有名で、現在は京都にある国立博物館で保管されてます。
松平不昧
松平不昧(まつだいら ふまい)は、松江藩の七代目藩主であり、江戸時代を代表する茶人でもありました。不昧は藩の財政再建に尽力し、「松江藩中興の祖」と称されました。同時に茶の湯や禅学にも熱心に取り組み、伊佐幸琢に師事し石州流を学びました。藩政の成功後は茶道具の収集に情熱を注ぎ、収集品は「雲州名物」と呼ばれ900点以上のコレクションを持ちました。
また、彼は「不昧流」という武家茶道の流派を確立し、気取らずに茶を楽しむスタイルが特徴でした。また、彼の思想が詰まった茶室「菅田菴」は重要文化財となり、松江市の人気スポットとなっています。