茶道具と東京都荒川区の歴史
都心ながら、合計“8つのエリア区分”とシンプルな構成の荒川区。その理由は総面積が10k㎢強(約10ha)で、これは東京23区のなかで2番目に小さいことにあるのかもしれません。それでいて約22万人が暮らしています。リクルート社の統計調査によると、荒川区の人口密度は23区内で3番目に高い(21428人/㎢)そうです。10㎢ということは、およそ3.3㎞四方の広さ。荒川区は菱形のような地形ではあるものの、1週あたり距離にして約14㎞、大人の足なら3時間ほどで回れる規模です。そんな荒川区の主要エリアでは町屋、南千住や日暮里が挙げられます。区の西端に位置する尾久エリアの「あらかわ遊園」も、特筆すべき点と言えるでしょう。
あらかわ遊園は都内で3番目に古い遊園地、かつ区立のレジャー施設です。関東大震災の前年にオープンし、同災害や太平洋戦争の影響を受けながらも、1世紀以上の運営歴を誇るタフさで知られています。近年のテーマパークに見られる迫力あるアトラクションとはいかないものの、区立運営ならではのリーズナブルな料金設定が、今日まで継続できている秘訣と言えるかもしれません。いわば“浅草花やしき”に並ぶ、下町風情をとどめるのが、あらかわ遊園であり、荒川区の側面です。
こうした荒川区の文化は、地元ならではの伝統工芸品を存続させたいという職人らの熱い想いによっても受け継がれています。古くから町工場の集積場として発展を遂げ、今日でも大田区に次ぐ“モノづくりのまち”として稼働する荒川区において注目されているのが、竹工芸の武関章です。竹工芸の本場は栃木ながらも、その王道と呼ばれる「東の飯塚小玕齋」から薫陶を受けた、芸翠屋3代目の武関章。飯塚小玕齋は竹工芸の人間国宝で、茶道具の世界でも高い評価を得る巨匠の1人です。
荒川区で茶道具買取を専門とする我楽洞では、これまで希少性の高い茶道具をはじめ、有名な作家や職人が制作した茶道具を出張買取させて頂いております。また、「遺品整理をしていたら古い茶道具が出てきた」、「引越しをするため片付けをしていたら茶道具があった」などお手持ちの茶道具を整理したい際は、我楽洞にご連絡ください。
お手元にある大切な茶道具は、専門の鑑定士にお任せいただいた方が傷つけることなくより高い金額で査定ができます。数十年に渡る鑑定実績をもつ、我楽洞の茶道具専門の鑑定士がご自宅にうかがって、大切な茶道具を出張査定および買取をさせて頂きます。
主な買取対象の茶道具としては、茶碗・茶杓・御風炉・釜・茶掛けなど幅広くあります。その中には、三千家ゆかりのものや著名な茶人が愛用した茶道具、千家十職と称される職人たちによって作られた茶道具も含まれます。また、中国や朝鮮など外国で作られた茶道具も買取対象です。茶道具を売るなら、業界有数の買取実績があり、国内最高峰の美術商の組合「東京美術商協同組合」に加盟している「我楽洞」へお任せ下さい。
事前の茶道具簡易査定をご希望の場合は、メールもしくはLINEにて売却希望の茶道具作品の画像をお送り下さいませ。お品物のご説明と簡易査定額をご提示させて頂きます。
荒川区で買取対象の主な茶道具
茶碗、茶杓、御風炉、茶掛、花入、棗、蓋置、水指、風炉先、御釜、茶入、香炉、香合、菓子器、銘々皿、炉縁、茶棚、急須、建水、茶托、鉄瓶、土瓶、帛紗、書付もの、その他茶道具
千家十職の茶道具
表千家、裏千家、武者小路千家、遠州派、江戸千家、上田宗箇流、織部流、石州流、藪内流、その他の流派の茶道具
主な流派の茶道具
千利休、利休七哲、蒲生氏郷、細川忠興、古田重然(織部)、牧村利貞(兵部)、高山右近(重友)、芝山宗綱(監物)、前田利長、瀬田正忠、鎌倉時代の茶人、室町時代の茶人、安土桃山時代の茶人、江戸時代の茶人、明治時代の茶人、大正時代の茶人、昭和時代の茶人、その他有名な茶人
茶人が愛用した茶道具
樂吉左衛門、大西清右衛門、中村宗哲、駒沢利斎、中川浄益、土田友湖、奥村吉兵衛、飛来一閑、黒田正玄、西村(永楽)善五郎
海外で作られた茶道具
中国茶道具、朝鮮茶道具、外国の茶道具
その他、希少価値が高い茶道具、その他有名作家や職人の茶道具を買い取りしております。
荒川区での強化買取中の茶道具作家
吉羽與兵衛
吉羽與兵衛(よしは よへい)は、90年以上続く茶釜師の三代目であり、伝統的な京釜の真髄を受け継ぎつつ、新しい商品の提案も行っている職人です。
京釜は茶道で使用される特別な茶釜であり、その伝統を守りながら各種展覧会に出品し受賞しています。二代目も伝統を守りつつ研究制作に励み、作品を発表してきました。2008年には三代目に譲り、現在は三代目が活動しています。吉羽與兵衛の作る茶釜は昔ながらの伝統的な技法を用いており、茶釜や風炉、花入、湯沸などが販売されています。
樂吉左衛門
樂吉左衛門(らく きちざえもん)は、安土桃山時代から450年以上続いている樂焼茶碗の当代が襲名する名称です。樂家は茶碗づくりの名門で、千家十職の一つです。樂茶碗は代々、一子相伝のスタイルを継承し、「手づくね」といわれる制法を用います。
十五代目(本名:光博)は2019年に代替りし、「直入」と名乗りました。直入の作品は「樂美術館」で展示され、その他にも「金剛能楽堂」「頴川美術館」「佐川美術館」でも樂焼に触れることができます。特に「佐川美術館」は吉左衛門を含む3人の名前が付いた美術館で、日本画家や彫刻家の作品が展示されています。直入は陶芸家だけでなく、建築家としても才能を発揮し、数々の建築賞を受賞しました。2018年、彼と漫画家の松井優征の対談も話題となりました。